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zoom RSS 『空の中』 by 有川 浩

<<   作成日時 : 2005/07/10 19:54   >>

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久しぶりに読んだファンタジーだ。むしろSFか?
まず主人公と怪物(といっていいのか?)白鯨の対話、こ気味良くて面白い、そしてリズム感がある。
主人公のこのこ気味良い会話やすっぱ抜けた性格が、読んでいるものに退屈を与えない。
逆に言えば被害状況や街の混乱などの真実味というか切迫感がなかったのが残念。
でもそういうところが気にならないくらい、面白かった。
この中で深く考えさせられるのは、人間という動物性。自然界の中で人間がどれだけ特殊な生物かということ、それが客観的に白鯨の言葉を借りてつづれれている。
あらゆる動物の世界にある「集団」と、人間のもつ「社会」「国家」とはどのような違いがあるのか。
必要最低限、過不足なしにサイクルを繰り替えし、連鎖を続けてきた人間以外の生物がまずこの地球に存在する。 人間は差別化をし、人と人とを区切り、囲い、国家を作り、分離し独自性をはぐくもうとする。主張し、他を排除することで自己を維持し高めることに奔走する。
その結果が戦争だったり差別だったり殺し合いだったりするのだろうけど。
そんな(白鯨にいわせれば)意味のないことだらけの人間性を随所に書かれている。これは人間がどれだけ「変態か」ってことか?(笑)と、笑い飛ばしてしまいそうだが、実は重要なんじゃないかと思う。私たちは当たり前のことで日常を生きているから、今の世界が、人間性が、国があることや民族があること、戦争があることがすべて当たり前に思っている。白鯨からみれば非生産的この上ないことなのに、だ。人間の生物としての異常性。そんな中で平気な顔して生きている自分に警鐘を鳴らすべきだとふと思った。何も自然愛護者になろうというのではない。
だけれども。 せめてもう少し自分の生きている社会がどんなものなのか、何が普通で何が以上なのか、見直そうと思う。


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