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zoom RSS 映画 『ZOO』 by原作:乙一

<<   作成日時 : 2005/12/17 00:43   >>

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原作を見たのがもうかなり前のことのような気がする。
乙一の作品との出会いは『夏と花火と私の死体』。あれからどこか優しい、そして残酷な、悲しい物語に惹かれて次々と読んでいる。同じ頃に読み始めた作家が石田衣良だ。
ちょうどミステリーにはまっていたということもあるが、どこか似た傾向があると思うのは私だけだろうか?勿論、お二方とも若くて新生の如く人気を博した、ミステリー作家だということはゆるがない。
ただ、今回この映画を見て思い出したのは、乙一作品における汎的な優しさだ。
たとえば『IWGP』シリーズなんかで完全な悪役、しかも根っこから腐ったような悪人が出てくる石田作品に対して、乙一作品には悪役にも哀しさ、悲愴さが伺える。
お陰で読了時の爽快感とかすっきり感は薄れてしまうかもしれないが;;
しかしだからこそ、乙一はミステリーというよりは、純粋にホラーなのだ。人の、心の、ホラー。
たとえばこの映画の中の第一話『カザリとヨーコ』。
虐待する母親役・・・映画では余り同情の余地も哀しさもうかがわれづらいかもしれないが、
それでもこの3人に、どこかしら可哀想なほどのおろかさなり哀しさがある。
このキャラ憎めない、というレベルではない。可哀想というものでもない。
どうにももどかしい読了感、鑑賞ではあるだろうが、勧善懲悪の「忠臣蔵」が出回っているこの時期、こういったひねった(というより、実は一番純粋な真情描写ではないかと思うのだが)作品が、むしろ心地よく思える。
ただ、虐待している母親の心情なりその背景なりをもっと書いて欲しかった。(小説)


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カザリとわたし、ヨーコは一卵性双生児。でも、ママはカザリだけを可愛がり、わたしには部屋も食べ物も与えてくれず、虐待をくり返す毎日。そんな境遇から抜け出そうとしている中、ある出来事がきっかけで事態は思わぬ方向に……。監督:金田龍、出演:小林涼子、松田美由紀、吉行和子。 ZOO
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