■空蝉草紙■

アクセスカウンタ

zoom RSS 『砂漠』 by 伊坂幸太郎

<<   作成日時 : 2006/01/10 00:55   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

伊坂作品は、やはりいい。
何がいいかって、テンポがいい、キャラがいい、構成がいい、読了後の気分がいい、そして自分に新しい目を開かせてくれる・・・とまでは言わないでも、新しい知識と世界を見せてくれるのは確かだ。
<<あらすじ>>
麻雀、合コン、バイトetc……普通のキャンパスライフを送りながら、「その気になれば俺たちだって、何かできるんじゃないか」と考え、もがく5人の学生たち。社会という「砂漠」に巣立つ前の「オアシス」で、あっという間に過ぎゆく日々を送る若者群像を活写。(BOOK著者紹介情報」より)
砂漠が表わしているものは、表向きには社会であったり、世知辛い世間であったりするのかもしれないが、実はもうひとつ、大きな砂漠があると私はみた。
主人公・北村の冷めた心、「鳥瞰的な」態度という奴だ。途中何度も出てくる「北村って変わったね」という言葉。満たされる、とか潤う、なんて言葉は陳腐だろうけれども、北村たちは、傷ついて砂漠化した友人・鳥居の心に雨を降らそうとして、結果北村の心にもお湿りがあった、ということだ。
話しはズレるが、先日飲み会でちょっとしたことが話題になった。
「どうして働くのか?どうして社会奉仕するのか?」がお題。
自分の仕事は社会奉仕にもつながるのだから自身を持て・誇りを持てというのが事の発端だ。
私は考える。で、今とりあえず思うことは自分が幸せになるために社会を幸せにする。ということだ。
たとえば、愛している人を幸せにしたいのは、自分がその人の笑顔を見たいから。
キザったらしいかもしれないが、人間ってきっと、誰かを幸せにすることで自分も幸せになれるんだって、切に思うのだ。
「人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢である」という最終章の言葉。
この小説の全てを物語っていると、思う。別に友達を大事にしろとか、いい人間関係を築きなさいとかそういうことを言いたいんじゃない。 
ただ、本当に幸せに、いい人生を送ろうと思ったら、人間関係における幸せを構築しろ、
そんな気がするのだ。
そして彼らをはじめ、伊坂作品に出てくる人間は、みな自分に正直で、一生懸命なのだ。
だからどんな奴であれ、応援したくなってくる。憎めない。かっこいいのだ。
これから先、私がどんな人間と出会い、友達を作り、恋人が出来るかはわからない。
けれど死ぬ間際に、
「私の人生大していいことに恵まれなかったけど、人間関係における史上最大の贅沢はしたね」
って、言えるだけの人生をおくりたいと、そう思う。
画像
砂漠
砂漠

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
『砂漠』 by 伊坂幸太郎 ■空蝉草紙■/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる