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zoom RSS 『図書館戦争』 by 有川浩

<<   作成日時 : 2006/03/07 01:22   >>

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前3作に続いて久々の新作!楽しみにしていたかいがあった。
相変わらずのちょいミリタリーものだが、前作『海の底』ほどには特殊用語・専門用語が飛び変わらないだけわかりやすい。 
有川先生の作品の魅力のひとつは徹底した口語とドラマの脚本を読んでいるかのような臨場感、目に浮かぶようなキャラクターのやり取り挙手挙動、だろうと思う。
それが純文学や堅い文に慣れている方々からすれば邪道であったり、見苦しいものに当たるかもしれない。私も実を言うと、少し辟易する時も、ほんの少しだがある。
ついでにいうと、どの作品にもラストが前半読んだだけで大体想像がついてしまう、ということが惜しい気もする。そのあたりが読者層の年齢が(おそらくだけれど)低い、ということにつながるのかもしれない。
しかし、そういう諸々の弱点を突破してあまるだけの魅力があると、私は思う。
何が強いかって、単純にキャラクターが可愛いのだ。
漫画好き・アニメ好きの人はきっと、この有川作品は好きになるに違いない。
文章を読んでいるだけで、キャラが目に浮かんでくる。生きている。
本当に単純に、読んでいておもしろいのだ。彼らの日常が。

そんな個性的なキャラたちが結集して対抗するのは、どの作品も毎度決まって、「大きな存在」だ。国だったり、政府だったり、世間だったり・・・とりわけ世間、簡単にいってしまうと、つまり社会情勢やいわゆる「聞き分けの無いお偉いさんor大人たち」だ。
今回はおそらく『華氏951℃』に題材をとっているのではないだろうか?

私は本が好きだ。家が火事になったらギリギリまで本を優先して救い出す所存、それくらい本気で考えている。だから、この主人公たちの、必至で身を挺してでも本を守ろうとする懸命さが痛いほど判る。応援したくなる。
そして今に始まったことではないとはいえ、今日の教育問題にも問題を投げかける。
映画『バトルロイヤル』が上映禁止の危機に見舞われたことや、某少年犯罪者が「そういう」ゲームや漫画を読んでいたため「そういう」本やゲームが世間で白い目で見られたということが記憶に新しい。
ああいった報道のされ方と受け取られ方に、私も常日頃、おかしいと思っている。
もちろん悪影響がゼロとはいえない。がそれをすべての責任にしてしまうのは、保護者や指導者、ひいては国のあり方、政治自体の逃げとしか言いようが無い。スケープゴートだ。

そんなことも頭に入れて読んでみるとただのミリタリーもの、成長ものでは終わらない。
軽い気持ちでいろんなことを楽しく読める、だから有川作品はすきなのだ。
図書館戦争
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