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zoom RSS 『終末のフール』 by 伊坂幸太郎

<<   作成日時 : 2006/04/07 01:55   >>

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画像改めて伊坂氏はオムニバスの天才だと思った。
オムニバスというよりはリンクの見事さかもしれない。
ある一つの世界にある一つの出来事が起こるが、彼らそれぞれの身に起こることは全く違う。

例えばこの小説、3年後に地球に隕石が衝突し壊滅的な被害が出る、という事件(事実)。
8年前に発表され、世界は混乱と狂気に陥り、その5年後、どうにか生き残った人々は小康状態に入っていた。
舞台は仙台だがそこに繰り広げられる人生劇場は千差万別、十人十色。
隕石衝突という一つの出来事と3年後の不可避の死という一つの事実を目の当たりにした彼らだが、その反応はみんな違う。彼らはそれぞれ、全く人生を生き全く違う心境に至り、全く違う道を選んでいる。
事実は一つで真実は人の数だけある、というミステリーの王道(?)を這っているなと思う。

そして伊坂氏の作品がどれもかっこいいとか素敵だと思うのは、何よりも氏自信が
「こういう奴を書きたい」とほれ込んでいるからだと、思う。
そしてみんな、必至になってジタバタ足掻いて、生きている奴がどの作品でも見られる。
みんな、情けなかったりしようもなかったり、バカな奴らばかりだけれど
どうにも憎めない、必至こいて生きている様が目に浮かぶからだ。

氏は某雑誌のインタビューで、もし自分自身がこういう場面(あと3年で地球滅亡)に出くわしたら、何をしますか?という質問にこんなようなことを答えていた。
「小説を書いているでしょうね、他にすることがないから」
そうしたら、私は死ぬまで伊坂氏の作品を読んでいたい。
私もまた、他にすることがないから。っていえるくらい、余裕ぶちか増してみたいと思ったり。


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コメント(1件)

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空蝉さん、こんばんは♪
先日は新刊グランプリへのご投票ありがとうございました。
第5回に同じお名前の方がご投票いただいているので、ブログ名の“空蝉草紙”という名前で投票所に入れさせていただきました。

伊坂さん、直木賞残念でしたね。
でも受賞作家よりも多くのファンがついていることは間違いないでしょう(笑)
トラキチ
2006/07/30 02:50

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