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zoom RSS 永遠に眠る〜No6

<<   作成日時 : 2006/04/09 19:13   >>

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田舎育ちのお姫様・・・きっと世間では「箱入り娘」といわれる類だろう。
実際、住んでいる場所が田舎なのだから何も私だけが田舎モノというわけではない。
私は生まれも育ちも埼玉県の鶴ヶ島市。
昔、地方に住んでいた女の子と文通していたことがあり、何かにつけて
「富子ちゃんはいいなぁ、都会が近くて。東京なんて夏休みでもないといけないよ」
なんて羨ましがられたものだった・・・けれど、実際はそんなもんじゃない。
いくら東京に近いといっても最寄り駅から電車で1時間近く揺られなければ都内に出られない。人間、何事をするにも時間と金とステイタス、この場合社会的身分、行ってみれば年齢が必要条件を満たしていなければ何も出来ない。
残念ながら田舎育ちの小学生にとって、都内に出るまでの資金と親の許可を得るための年齢が不足している。唯一満たしている時間にしたって、肝心の同行者である親にその時間がないのだから、望みはいつも薄かった。
ようするに、子供が東京まで足を運ぶ機会など滅多にないのだ。
だから、都会なんていうのはそこに住んでいるかいないかが肝心なのであって、近くに住んでいるかいないかなんてのは関係ない。
少なくとも「ちょっと東京まで行って来るね」と言い、さっと行ってさっと帰って来られるのでなければ、地図上でどんなに近かろうとそんなことは全然意味を成さなかった。

それに、私の住んでいるところを見ればコレが都会近郊、と思う人はまずいないだろう。
「小江戸」で有名な川越市の隣町、といえばたいていの人は 
「ああ、あの有名な川越の?」と反応してくれるけれど、この「川越市の隣町の」という形容詞をつけない限り、まずこの市「鶴ヶ島市」を知る人はいない。
名前の知られていない市町村を、初対面の人に案内するのは骨が折れる。
小学生や中学生の頃はみんなが地元だからそんな苦労は知らなかったけれど、高校に入ってから、私は初めて自分が住んでいる市を恨めしく思った。

「桜さんはどこから来ているの?遠い?」
「ちょっと遠いかな。鶴ヶ島ってとこから。田舎だけどね・・・」
「ええ!?島から?!それって何県?船使ってくるの!?あ、もしかして下宿?」

絶句。どこの世界に登下校に毎日船を使う女子高生がいるか、といいたくなる。
鶴ヶ島・・・ああ、確かに島がついてるか・・・そうか、そんな風にも取れるんだ。
最初、私ははじめこの友人の発想の奇抜さに驚きあきれたが、こんなことが2回も続いたので彼女が奇抜なのでもおかしいのでもないのだと諦めた。
だから私は、3人目から後は自己紹介する時鶴ヶ島「市」から来ているのだと説明することにした。

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