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zoom RSS 永遠に眠る〜No8

<<   作成日時 : 2006/04/13 18:55   >>

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「田舎っぺ大将」という漫画があったけれど(と、コレを知っているあたりやはり年齢に矛盾を感じるが)我が家もそれに近かった。まるで目立たない少女時代を送った私だけれど、桜家は地元じゃそれなりに有名な、一種の地主のような存在だったからだ。

父は選挙があれば応援演説やら推薦者やらに狩りだされるし、父が応援した立候補者が落選したところは未だに見たことがない。父方の祖父が以前町長(当時はまだ鶴ヶ島町だった)を務めたということ、公的設備の資金繰りに援助をしているということ、大古株の家柄であるということがものを言うのだろう。
それではなぜ本人が立候補しないかというと、父は「スーパーさくら」の社長でありそんな暇はないからだった。たとえ暇があったとしても、面倒くさがりな母は断固反対するにきまっていた。
議員や市長がどれだけ儲かるのかは知らないけれど、桜家が家も広ければ庭も広く家具も食事も平均的な家庭の事情より上を行っていたのは、そんなものを望まずに社長として稼いだためだろう。もっとも、人の上に立つことには長けている父だからどちらをとってもうまくいっていただろうが、私としてもアレ以上冷やかされるのはごめんだったから好都合だった。
アレ、というのも既に私は冷やかしを受けていたからだ。

子供なんて言うのは価値基準が自分本位だ。でなければ子供社会の価値基準、要するに友達同士の判断レベルが大きな割合を占めるから、親同士が多少「金持ちを見る目」で見ていたとしてもそれはたいして影響しない。
よくTVドラマなんかで頭の固い親が子供に言い諭すけれど。
「あそこの家は●●だから・・・あそこの家の子と付き合っちゃダメよ」なんて。
それに素直に同調した子供が翌日、学校で「あそこの家の子」をいじめる・・・そんなシーンがあるけれどはっきり言って、馬鹿らしい。
ああいう筋書きは「子供は親の言うことに影響を受ける」「子供は親に素直に同調する」と信じこんでいる大人の頭からひねり出されたストーリーだ。「おしん」や「キャンディキャンディ」の時代じゃあるまいし。実際の子供を見てみろといいたくなる。
親に言われて仲良かった友達と付き合わなくなる子がいるだろうか。 
親に言われて仲間はずれにする素直な子供が、そんなにいるもんだろうか。
少なくとも私の周りには(私を含めて)そんな「親に従順な」奴は、まずいなかったと思う。

だからいくら大人の価値観の上で力のある父の子供だといっても、私にはちっとも影響なかった。・・・といいたいところだが、実際は残念ながらそうではなかった。
私のあだ名は「上流階級」もしくは「お嬢」。
からかい半分の、おそらく悪意のない、他愛もないあだ名だったけれど私はもちろんこのあだ名が嫌いだった。
ただそれは親に言われたから友人達はそう呼ぶようになったのではなくて、多分我が家が、友人達が親に言われるまでもなく金持ちだと認めたからなのだろう。
はっきり言って、それだけ金持ちっぽい暮らしっぷりをしていたのだ。

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