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zoom RSS 『あやし うらめし あなかなし』 by 浅田次郎

<<   作成日時 : 2006/09/10 01:18   >>

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正直言うと、この表紙に惹かれて手に取ったのだ。
以前読んだ愛読書『夜市』に似た雰囲気・・・きっとコレもあの本と同じような感動をくれるに違いない。なんて、作者も違うのに勝手甚だしい決め付けで読み出したのだ。
無論、浅田次郎は初めてではないし嫌いではない。
が、なんとも人情モノで、お涙頂戴モノで、「クサイ」話が多い・・・ので、
あまり好きな部類ではない。(FANの方々には申し訳ない;;)
父などは「あれには泣けた」「俺なんかは、思わず涙がホロリと来たね」なんていいながら
浅田氏の過去の作品(ex,『鉄道員(ぽっぽや)』を絶賛する。
父の熱弁を「クサイ話がすきだねぇ」と受け流すと、「若い奴には解らないんだなぁ」と残念そうにも哀れみにも、卑下にも勝ち誇ったようにも聞こえる言い方をする。

まあ、私の父は置いといて。浅田氏の作品は確かに世代を選ぶものが多いと思う。
人情劇、時代物なんかを好む、ロマンチストな、中年世代・・・女性で言うなら冬ソナ=ヨン様=韓流ブームを巻き起こした中年女性&おば様方・・・に受けがいいのは確かだ。
今回のコレ「あやしうらめしあなかなし」も、そんな風がないわけじゃない。

しかし、ホラーという要素が入っているからだろうか、私はコレは、好きだ。
短編集だから好きなものとキライなものがもちろんあるけれど、どれもゾッとする恐さが売りなのではなく、物悲しさ、いとおしさ、可哀さがにじんでいるのだ。
そう。襲い掛かるのでもなくなだれ込むのでもなく、にじんでいる。

正直、「あ、あの話に似てるなぁ」というのが多かったのも事実。
けれど、この物悲しさはなんだろう。 感情に流されることなく読めるのに、ひたひたと染み入る話運び。語り継がれる悲話を聞かされるような気分だ。

ホラーと読んで捨てるには優しすぎる。 恋愛小説かといえばソレは違うだろう。
なんとなしに面倒くさくなってしまう浅田作品(笑)だが、ここから入るなら素直に読めるんじゃないかと、私が素直に思うのだから間違いない。

あやしうらめしあなかなし
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あやしうらめしあなかなし<浅田次郎>−(本:2007年100冊目)−
あやしうらめしあなかなし ...続きを見る
デコ親父はいつも減量中
2007/09/16 11:25

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