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zoom RSS 『埋み火』 by 日明 恩

<<   作成日時 : 2006/10/27 01:13   >>

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画像なんと言うか、死語とご都合主義と勧善懲悪が入り混じったしらけ作・・・
とまで言ってしまったら言い過ぎかもしれないが、そんな感じだ。
内容としては面白い。読んでいるうちにけっこう慣れてくるので、読んでしまえば
面白く読めるかと思う。つまらなかったわけではない。面白かった・・・と思う。多分。
しかし慣れるまでがなんとも歯がゆいと言うか、歯が浮くと言うか。
なんなんだ、このノリは?アバンギャルドって・・・いつの世代だよ・・・
主人公の正義感ぶらない心持は気持ちがいいし、キャラとしては面白い。
実際こんな感じの若者が多いんじゃないか、って思うところだが、それに対して
言葉がついていっていない。しかも作品自体がほぼ主人公の一人称仕立てなので
なおさら『幼稚』に思えてしまうのが残念。

粗筋としては 
  老人世帯で連続する失火による火災。住人は、“不運な偶然が重なって”焼死。
  赤羽台出張所の若手消防士、大山雄大は出火原因に疑問を持ちはじめていた。
  ……これは、放火自殺なのか……?
  「何のために生きてるの? なんかね、もう、判らなくなっちゃったんだ」
  閉塞した世の中を雄大が救う!
といったもの。内容(「BOOK」データベースより

私はこの本の題名と背表紙のハシラに興味を覚えて買ったのだが、こういった内容なら
もう少しトーンを抑えた、暗めのシーンがあっていいはずだろうに。
本代に入るまでが長いので青春モノ化している。よってミステリーらしさというかスピード感と言うかスリルがない。どこかいつもおちゃらけている。
ただ、時折出てくる人物像「守」や主人公その他のそれぞれが背負っている過去、親友の暗い家庭事情など、設定自体は面白いし興味を惹かれる。なのにもったいない。

次いで、当の老人達の悲愴さがどこにも見当たらない。「外側」からみた不幸や可哀想さは点々と書かれているが、肝心の老人達本人による苦悩がわからない。
比べてしまうのは失礼かとも思うが、ミステリーを書く以上、もう少し彼ら老人達の
「社会的実体」と「心情」を細かに書いて欲しかった。

なんとも歯が浮くようなセリフやら、友達同士でこんな会話するか!?と言いたくなる
シーンがチラホラ・・・
作者がどのような境遇なのかは知る由もないが、知らない世代に首を突っ込んで
なりきったつもりで書くのは無理があるのでは?とおもう。

埋み火―Fire’s Out
埋み火

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