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zoom RSS 『きつねのはなし』 by 森見 登美彦

<<   作成日時 : 2006/12/26 20:02   >>

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画像題名からして「きつね」。動物の狐じゃなくて「きつね」。 しかもあの表紙・・・
妖怪・ホラー・民俗好きの私が読まぬわけには行かない!ということで読んでみた(笑)
伝承とか実際にある場所とか、いわゆる御伽噺譚などを下敷きにしたストーリーを
予想し、楽しみにしていた私としてはちょっとファンタジーっぽくなりすぎている気がしたが
しかしこれはこれで面白い。いや、ゾクッとする。ひやりとする。・・・混乱する。

ねっとりとした、そして梅雨時のじとじと感が始終付きまとっているかのような世界。
場面は夏が多いが、あの蒸しかえるようなむんむんとした気持ち悪さが噎せ返るような
気持ち悪さが漂っている。
後半になるにつけ、ケモノ臭さは生臭さとなり、人間に混ざっていたものからケモノへ、
そして山のヌシのような大物へ・・・異形のものがだんだんと大事に至る。

第一話「きつねのはなし」は変な人間が変な出来事に出会った話。
次は、人間の方になにか変なものが紛れ込んでいるケモノの話。
そして最後は、人間が不可侵のモノに手をつけてしまった・・・異形のものの話。

どれも読んでいてくらっと眩暈を覚えるような、そして気持ち悪さを感じる。
『夜市』(by恒川浩一郎)のような感じを期待して読んでいたのだが、それとはまた違った。
『夜市』が異界との交流を介して『人間』を描いているのに対して、こちらは人間世界を
介して、あちらさんを描いているのだから。

なんとも、冬の寒空の下なお更ゾクッとさせられる作品であった。
きつねのはなし
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『きつねのはなし』/森見登美彦 ○
これは・・・判断が難しいな〜。たぶんね、この物語を最初に読んだら、森見登美彦さんにはハマらなかったような気がします。私的には、愛と笑いとツッコミ処にあふれる、モリミーワールドが好きなので・・・。 良くも悪くも京都な物語、って印象ですねぇ。魑魅魍魎・・・しかもダークなほうで。 ...続きを見る
蒼のほとりで書に溺れ。
2008/05/20 20:58

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
空蝉さん、こんばんは(^^)。
この微妙なじっとり具合が、非常に京都という盆地の気候を感じさせますよね。
「モノノケ」「ヒト」「ケモノ」の境界が曖昧で薄暗〜い、闇の気配が濃い物語でしたね。
水無月・R
2008/05/20 21:10

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