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zoom RSS 『水晶内制度』 by 笙野 頼子

<<   作成日時 : 2007/01/26 18:54   >>

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画像はじめはつまらなくて、何でこんなくだらない本買っちゃったんだろうって・・・思ったんだけど
1/3過ぎたあたりから面白くなってきた。
とはいえ、全体に細かい描写やあちらの世界の説明がおおすぎて飽きてしまう。
もう少しスマートに、彼女(主人公)の内面を語っても良かったんじゃないだろうか。
<アラスジ>
原発を国家の中枢として、日本政府に黙殺された女達の、闇から生まれた女人国ウラミズモ。亡命作家は新国家のため出雲神話を書き変えるが…。美男だけが生き延びる?男性保護牧場。高校で飼育される「ロリコン」男の運命は?家畜人ヤプー、吉里吉里人、女と女の世の中、さかしま、古事記、熊楠論文、児童ポルノ規制法案等、古今東西の名作・迷作を友とし敵とした平成の「奇書」。

・・・と粗筋にあったので、面白そう!と息巻いて買ったんだけどなぁ・・・と少し後悔。
日本の記紀神話を全部ひっくり返してやって、男女の歴史を女=善として組み替えたらどうなるか?人間=女でありそれ以外は人間ですらないというウラミズモ。

あまりにありえなくて突拍子も無く、馬鹿げた神話を製作するために生かされている主人公。
女であるだけで最高に素晴らしいというこの国で、女を拒否し続けてきた彼女が召抱えられ、女中心の歴史と神話をつむぐというのは皮肉な運命設定だ。
この作品のテーマは2つ。
1つは 勿論このウラミズモそのもの。女のみで構成される、女の女のための女による国。
こんなのはいかがでしょう?と言わんばかりの、徹底した女だけのありえない国。
これを読んでいると「バカ女」という言葉が女全部に当てはまりそうで恐い(笑)

2つ目は この 15まで自分が男だと想い続け女を徹底的に卑下してきた主人公(女)だ。
彼女が自分の中にいる、決して会うことの出来ない「彼」、遠くに行ってしまった「彼」と今現在の自分との葛藤にせめぎあい、自問自答し、自分がとこから来てどこへ行く、何モノなのかを追及していく。 そして彼女は「彼」との物語を神話へと昇華する。

作者が=主人公が熱く語りだすのは後半。ココから読み始めても損は無い。
それくらいあの世界、ウラミズモの設定がくだらない、くだらなすぎて笑える。
昨日「日本以外全部沈没」をDVDで観たが、あんな感じだ。
まあ、自分の中に何かもう一つ、もう一人を見出してしまっている人、
この世界に不満たらたらな人、現実逃避癖がある人、あるいは自分を卑下している人。
神話に自分を消化することで案外救われるかもしれません(?)
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