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zoom RSS 『スウィート・イベンジ』 by 真瀬もと

<<   作成日時 : 2007/05/02 18:20   >>

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『アルレッキーノの棺』以来、ミステリーとしてFANになった真瀬さん作品。
毎度英国の、ちょっと昔が入った本格派ミステリーをお書きになる♪と楽しんでいる真瀬さんの作品だけど・・・さあ今度はどんなミステリー?って思っていたのだが、大いに期待を裏切ってくれた。いや、半分裏切り(本格ミステリーではなかった)で、半分は「予想外」だ。
だがどうやら知らないのは私だけだったらしい(笑) 真瀬さんがこんなにBLをお書きになっているとは!
久しぶりにBL小説を読んだ・・・しかも思いもかけずに読み出して、思った以上にのめりこんでしまった。
普通 恋愛モノ、とくにヤオイモノ、BLものってどうにも言葉に走りがちだ。
「好き」だの「愛している」だの、言葉が先に出てしまう。まず言葉が出て、手が出て(笑)、それに感情や周囲が追いつけずに苦悶する、ってのがお決まりパターン。
(もちろん、そうじゃないのも多いけれど、一般論として だ。)

ところがどっこい、『スウィートリベンジ』は違う!そんじょそこらの甘ったるいもんじゃない。
題名こそ「スウィート」のくせして、ちっとも甘くない。切ないってのも甘っちょろい。
『華麗なる一族』なみのこじれた親子関係、女性関係、そしてこじれた感情のもつれ・・・
時代は英国貴族やら伯爵やらがまだご存命な大英帝国 ロンドン。
浮気が判明して母が死に、後釜に入った憎き義母のはずが、いつしか彼女に惹かれてしまいついには関係を持った14歳のアルジー。
生まれた子は「義妹」であり実はアルジーと義母の娘である。
心が壊れてしまった義母。出生の真実を知り憎しみをアルジーにぶつける娘クリスティナ。
罪の意識と屈折した義母への愛と、愛することへの・・・「愛している」という言葉を発することへの恐れと・・・自分を苛め続けるアルジー。 
そんな彼の過去が事件とあいまって少しずつ明かされていくのが縦軸。
これに(主人公・探偵のはしくれ)バートという「精神安定剤」役が絡んでくる。
   彼らの約束は決して愛さないということ。
お互いを利用し、過去を現在を忘れるためあてがうだけの存在、で始まったはずだった。
・・・まあ、お決まりのパターンといえば確かにそうだ。
バートは童顔でガキっぽくて意地っ張りでだけど一生懸命な頑張り屋?さん。
アルジーは高貴で地位も金も容姿も備えた年上の美青年。
途中次第にアルジーへの愛を自覚しても「愛さない」という約束に束縛され続ける2人がいじらしいやら苦しいやらもどかしいやら。
アルジーが愛情を少しでも持ってくれているって自覚してても、かえってゴールインから遠ざかっていく・・・なんとも反比例した屈折モノ。でもそこが面白い。
お互いを思うあまりに離れていくって、そんな単純なもんじゃないけれどそういう話でもある。
よくある展開。だけどけしてよくある話では終わらない。
最初からアルジーはバートを単なる玩具では扱っていないしそりゃもう大切に、溶くぜ綱素材としているのに、なのに「愛している」が最後まで出てこない。こんなのは珍しい関係じゃ?

騙されたと思ってぜひとも!読んでいただきたい。全国の腐女子さまがた♪


スウィート・リベンジ〈1〉
スウィート・リベンジ (1) (ディアプラス文庫)

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