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zoom RSS 『星を継ぐもの』 by ジェイムズ・P・ホーガン

<<   作成日時 : 2007/05/30 20:46   >>

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いわずとも知れた有名作品なので、今さら書評も無いが・・・
私は、今さらで読んだのだからしょうがない。どんな有名な名作でも新しい人間が生まれ続けている限り「初めて読んだ」新しい読者は常に生まれ続けるのだ。
そういう意味で本(に限らず)は常に新作であり続けるのだし、SFもまたしかり。
いくら本の中で「未来」を描いて見せても、いつしか必ず「その日」はやってくる。無論その時人間がそういう進歩・退化を遂げているか、生存しているかどうかもわからないが。

・・・とまあ、かなり無理矢理な繫げ方をしてしまったが、この作品の舞台である「未来」まで、あと数十年しかない。私が生きているうちに迎えてしまうこの舞台の地球には、この作中のような発達した地球でありうるだろうか?
中途半端に実現しそうで実現し無そうな、きわめて現実的な「未来」だ。少なくともドラエモンよりは実現しそうだけれど(笑)

未来の地球、月面調査員は紅の宇宙服をまとった死体を発見した。この死体チャーリーは死後五万年を経過しており、生物学的にまさしく「地球人」と酷似している彼は果たして何モノなのか?彼を追ううちに人類=地球人とのつながりが浮かび上がりそれはまさしく地球人が何モノなのか?という謎に迫っていく。謎の解明と新たなる謎の追いかけっこが何度と無く繰り返され、混乱のうちに一つの結論を導き出すが、さらに最後の最後、どんでん返しが待っている。

ネタバレをするのはあまりに憚られる作品なので止めておこう。
私はこのめくるめく謎と謎解きの追いかけっこは、確かにSFの生粋のファンの方々には面白いのだろうけれど・・・退屈だった。いや、面白いのだが気の短い私は「そんなのいいからさっさと結論に入ってくれ」とパラパラめくって飛ばし読みしてしまう。
作者には申し訳なく、愛読者には非難されるのもいたしかたない;;
しかしこの作品は最後の1/5を読むだけでも十分な感動と驚愕とスリリングを味あわせてくれる。ストーリー自体は5万年前の地球人と酷似した死体・チャーリーが一体何者なのか?という謎の解明をひたすら突き進める物語であり、なんら主人公達の感慨やドラマや人間模様が描かれるモノではない。しかし物語が進み焦点がチャーリーが何者かという解明から、地球人とはいかな進化を遂げた種であるかという点に移行していくにしたがって、読者の(たとえSFが好きでない方々にも)興味は一気に加速するはずだ。
なぜならそれは私自身=人間がいかなる種でありどのような進化を遂げた・・・つまりどんなモノを秘めた種であるかということに他ならないからだ。
  我々はどこからきて、どこへ行くのか? 
私の好きな言葉だ。人間最大の謎はまさしくこのコトバに尽きるのだろう。
星を継ぐもの
星を継ぐもの (創元SF文庫)

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