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zoom RSS 『浦島太郎の真相 恐ろしい八つの昔話』 by 鯨統一郎

<<   作成日時 : 2007/06/24 07:32   >>

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いや〜笑った哂った!800円でこんなに楽しませてくれる本は初めてだ。
なにしろトリビアと、エンタメと、ミステリーの3拍子が揃っていてしかも800円(シツコイ;;)
ノリはボケ突っ込みの漫才、一話完結短編集だからどこから読んでもOKだし、片道20分の電車通勤で一本読めるお手軽さ♪(ただし実際に読んでみると笑えて笑えて噴出す危険があるのであまりオススメは出来ない。)笑いを抑えることが出来る強固な腹筋の持ち主にはぜひオススメしたい。私は1回で挫折した。

構成はどの話も同じでテーマだけが毎回変わる。それだってどれも御伽噺がテーマだ。
マスターを含む3人の42歳厄年トリオのオヤジたちは、今日も雑談猥談に花を咲かせる。
昭和は遠くになりにけり、古きよき時代の話題が次々と飛び出してくる。この一冊で「昭和エンタメ年鑑」とか出来そうだ。スポーツ、漫画、アニメ、ドラマ、ラジオ、歌、芸能界・・・スポーツ誌とワイドショーを飾るすべての要素が厄年トリオのおしゃべりから湧き出ること尽きない。
そんなおしゃべりが一通り終わると最近起こった「ある事件」に話は転換。どれも「あの人は犯人であるはずが無い」「あの人はそんなことをする人じゃない」という「心のアリバイ」のある犯人を抱えた事件だ。なぜ犯人は犯罪を犯したのか?
そこへ紅一点、大学でメルヘンを専攻する美人令嬢(しかも酒豪!)・東子さんが、日本の御伽噺になぞらえて心のアリバイを見事崩していく。

帯の「著者のことば」に
この作品は、ミステリ部分、昔話の新解釈部分、昔のテレビ番組等のなつかし話部分と、三つの要素から成り立っていますが、その三つがお互いに少しも関連していないという珍しい構成をとっています。
とある。ナンじゃそりゃ!といいたくなるが心配召されるな。しっかり関連している・・・と思う;;
こじ付けともいうかもしれないが、まあそんなつながりはどうでもいい。とにかく面白い!
昔話やメルヘンの新解釈、その面白さは言うまでもない。他の学術文書やら新書やらにも多々出ているし、資料や論文を詳しく読みたい方はそちらをどうぞ。
ただトリビア解釈やその足がかりを気楽に素直に面白く読みたい一般人にとっては、これはなんともお手軽で面白い。

浦島太郎、桃太郎、カチカチ山、一寸法師・・・誰もが知っている昔話が奇想天外な新解釈で現代によみがえる!
会話もボケも突っ込みも、東子さんのトリビア的推理も、冴え渡っている。
とりあえず笑いたい人、読むべし。

「もしかしたらこの事件が遠い将来、形を変えて新たな昔話になるかもしれませんね」

このコトバで最後を毎回締める東子さん。新たな昔話を作っているのは貴女では?(笑)


浦島太郎の真相 恐ろしい八つの昔話
浦島太郎の真相 恐ろしい八つの昔話 (カッパノベルス)

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『九つの殺人メルヘン』 by 鯨統一郎
今さらながら、私が最初に読んだ鯨作品はこの『九つの殺人メルヘン』の続編?である。 コッチから読むべきだった・・・と後悔先にたたず。 しかしまあ、いい。どっちらから読んだって、どの章から読んだって不都合内容に出来ているんだから。それこそ一話完結の醍醐味というものだろう。 そして鯨さんはその醍醐味を十分に味あわせてくれるお約束の作者なのだ。 先日読んだ長編『タイムスリップ釈迦如来』、あれはどうにもおもしろい!と叫べなかった。 面白いは面白いけど軽く楽しく読めるオチャラケ本だ。... ...続きを見る
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2007/07/22 00:51

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