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zoom RSS 『風の歌、星の口笛』 by 村崎 友

<<   作成日時 : 2007/12/08 01:23   >>

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この物語はSFでありミステリーでありラブストーリーである。
そして主人公達が掛け替えのないものを失っていく・・・いや、ちがう。
掛け替えのない大切なモノを失ってしまっていたことに気がついていく物語、といった方が正しい。
場所も時間もズレた3つの物語が平行して語られ、読み手としては当然どこかで繋がるだろうと予想はするものの、その「順序」がなかなかつかめないところにミステリー要素がある。

 地球人がかつて理想郷を築いた人口惑星プシュケに、250年をかけてたどり着いた学者2人はそこで人類はとうに楽園を失っていたことを知る。
 事故で入院し退院した時恋人スウは世界からも人の記憶からも消えていた。紆余曲折を経てようやく会うことが出来たが彼女は既に手の届かない域にいた。
 マムにすべてを管理された世界で急激にシステム=世界の崩壊が起き、彼らは絶対の安住の地など無かったことを知る。
 
どれも「地球の滅亡」と「人類の存続」という点を機軸に地球とプシュケ、過去と未来とを組み合わせて物語が展開し、そのどれもが絶望を思い知る結果となる。
しかし彼らは同時に、諦めず望みを捨てない強さを持った「人類」でもある。

3つの物語の主人公達はそれぞれ大切なモノを失っていたことを思い知らされてもなを、諦めずに奔走し、まだ間に合うと駆けつける。そして間に合わないならいつかはと、未来に希望をつなげ生きようとする強さがある。
もう、それだけで十分だ。

SFとして勉強不足であるとか、ミステリとしては破天荒すぎるとか、つくりが雑だとか、色々な意見もある・・・みたいだが、そんなことはどうでもいいのだ。
失ったことを知らずに生きるよりも、知って絶望から希望をつかもうとする彼らの物語に心をつかまれることだろう。




風の歌、星の口笛
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