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zoom RSS 『月の扉』 by 石持浅海

<<   作成日時 : 2008/05/27 13:49   >>

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登校拒否など問題を抱えた子供達を預かり数日キャンプで共に過ごすだけで、学校に・・・社会に戻って行けるだけの強さを身につけさせることが出来る、カリスマ的存在、「師匠」と呼ばれる男がいた。
彼の名は石嶺。ごく普通のおじさんであり、子供達を矯正するでも、金を巻き上げるでもなく、宗教団体ですらない無欲な彼は、「その日」に月への扉を開けあちらの世界へ『飛ぶ』・・・のだという。
しかし直前、師匠は不当逮捕され彼を崇拝するもとキャンプ参加者達は意外な行動をとる。
ハイジャックでもって人質をとり、定時までに師匠・石嶺を旅客機内に連れて来いという要求。
なぜ釈放ではないのか?その時間に何が起こるのか?謎が重なる。
ハイジャックまでは順調だった・・・が、人質の母親が機内のトイレ内で変死したことで事態が急展開する。

とまあ、こんな感じで話は進む。
旅客機のトイレという密室殺人、名探偵?の登場。ファンタジック(あるいはオカルト)的な信念。
謎の動機と謎の要求。 そして情緒的なラスト。

あれもこれもてんこ盛りに組み合わせたコラージュのようjな作品だが、まとまりがあり会話や場面転換、過去と現在のつながりなどなかなかユーモラスだ。
最後の最後で大きなどんでん返しがあるし、そこまでの展開がわかりやすいだけにヤラレタ!という衝撃があった。ただ犯人達の動機が弱い気もするし、こんなことしなくても十分解決策はあるだろうに、と詰めの甘さもある。
面白い組み合わせではあるが、どれもパーツが甘い。過去の部分などが殆ど現在の人物によって「語られ」ているせいだろうか、どうにも重みが無い。
もう少し一つ一つのパーツ・・・特に動機のもととなる彼らキャンプでの情景をもう少し深く取り入れ、さらに言えば彼らにハイジャックまでさせるほどの「師匠」のカリスマ性とやらをもっと如実に解らせて欲しかった。
しかしなかなか切り口は面白い。次回作に期待。


月の扉 (光文社文庫)
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