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zoom RSS 『非正規レジスタンス―IWGP8』 by 石田衣良

<<   作成日時 : 2008/11/07 08:59   >>

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IWGP第八弾。すっかり定番化した石田氏の長期ヒット作だが、その中身は相変わらず・・・いや、本当に変わらずいい味出している。かっこいいとかおもしろいとか、小気味いいとかいくらでも言いようはあるけれど、これだけ長期にわたるシリーズモノでこれほど質の衰えないものも珍しい。

池袋の裏路地の小さく古い青果屋の一人息子で、定期的にコラムを書いている街のトラブルシューター:マコト。
一見フツーだが実はヤクザにもお偉い方にも警察にも通じており、池袋を締めるグループのキングと親友(といったら殺されそうだが)であるというスーパーマン・・・こんな非現実的な彼の存在がやたら親しく、その活躍が心底うれしく思うのは私だけではないはずだ。
ベタベタした仲間や友情の物語ではないし、恋愛モノでも本格的なミステリーでも、社会派ドラマでもない。
ただ日常に転がっていそうな極フツーの出来事や、ちょっと目線を変えれば自分にも当てはまるような身近な物事が、ちょっとした事件を絡ませて大きくドラマチック?に展開している。そしてそこには憎めないゴクフツーのスーパーマン・マコトと彼に引きつけられるように集まってくる仲間がいる。
どこにでもありそうでない物語、そしてそこから展開する奇抜なストーリー、それが私たちをちょっとした非日常に結びつけ興味をひきつけてやまないのだろう。
もしかしたら参加できるかもしれない、ちょっとだけ日常から離れたドラマ、いそうでいないかっこいいキャラ、会いたくてもなかなかお目見えできない(色々な意味で)topたち。マコトが羨ましく思えてならない。

そして今回のお話はどれも身近にありながら、その存在に気がついてもらえない、透明人間たちのお話だ。
詳しくは本書を読んでもらうとして、『透明人間』というのは単純に言えば格差社会の弊害。日のあたる場所で生活する上級民と、日陰で暮らす私たち一般人と、土中に埋もれる微生物のごとくその存在を気がついてすらもらえない下層民・・・少々辛らつな言い方をしたかもしれない。けれど私たちは生物だ。その微生物がその分解作用においてどれほどこの世界に貢献しているか言わずと知れたことだろう。
それは心持一つで気がつくこと、思い出せることなのだ。
ちょっとしたこと、例えばマコトのこんな物語にふれることでも気づかされるくらい本当は単純なことなのだから。


非正規レジスタンス―池袋ウエストゲートパーク8
文藝春秋
石田 衣良

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