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zoom RSS 『美女と竹林』 by 森見登美彦

<<   作成日時 : 2008/12/01 09:55   >>

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こんなにヘンテコでおもしろくて奇抜な文章を書くのはどんな作家だろう?
それが森見登美彦作品の第一印象だった。彼の生み出す子供たち(著作)を読んでは毎回奇妙奇天烈な展開とそのストーリーに呆れ、感嘆し、読めば読むほど親の顔が見てみたいと思っていたのだ。
そして本書にて、ついにその全貌・・・いや、片鱗か?が明かされた!かもしれない(笑)

一応随筆、だけど妄想と現実、虚実入り混じった(もしくはたまに見え隠れする程度の真実)この物語、しかし確かに森見氏を的確に描いているのだろう。なにしろこれは自画像のようなもの。日記、いや回想録?ともかく森見氏自身が自分を語っているのだから、多かれ少なかれ真実がそこにはある。その分嘘も有りそうだけど;;
とはいえ自画像ほど不誠実な表現方法はなく。随筆・日記といった独白ほど己の心情に正直で己以外に身勝手な叙述をするものはないのだから。

内容としては本書の著者・森見登美彦自身を主人公とし、彼の執筆活動とそれに付随する、いや凌駕する救いのないたわけた日々、そして彼がいかに竹林に愛着を持って人生を浪費してきたかをその学生時代から飛び飛びに書き連ねられている。森見氏は自身の竹林への無駄に多大なる愛着を、世間に読者に示さんと執筆中である。竹林といかに深く関わっているかという証明に、知人の竹林の手入れという名の無謀な伐採を実践し、彼の行為はやがて親友や編集者を巻き込んでの珍騒動となる。いや、騒動といってもおそらく周囲の目には、ちょっと危ない大の男たちが竹林でなにやら怪しげなことをしている、としか移らないだろうけれど。
しかも竹林伐採は一向に進まない。ケーキという誘惑に阻まれ雨に水を差され生来のなまけもの根性に情熱をそがれ、美女もかぐや姫も現れない代わりに締切君に追い込まれ・・・ようするに、やる気があっても進まない。

分厚い妄想壁が入り乱れ輝かしくもあっけない未来が広がり、巡り巡ってここ、竹林と締切を目の前にする今に戻る。

先に言って置こう。本書を読んで得をするのは竹に関するトリビアが増えるということ。しかもそれすらどこまでホントかは保障できない。つまるところ何がいいんだか、悪いんだか、どういう話なんだかイマイチ・・・いや、さっぱりわからない。
でも、おもしろいんだから仕方ない。諦めてここは読む。読もう。それしかない。

美女と竹林
光文社
森見登美彦

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『美女と竹林』/森見登美彦 ◎
これをエッセイと言うべきか否か、非常に迷うところではある。 ・・・だってさ〜。森見登美彦さんの妄想大暴走で、事実を綴ったものとは言い難いではないですか(笑)。虚実入り交じりとは、この本のためにある言葉ではないかと思うことしきり(^_^;)。 大体タイトルに『美女と竹林』とあるにもかかわらず、美女や実際の竹林が出てこない章があるんですよ?(まあその場合、竹林に対する登美彦氏の愛が切々と語られるんだけど) いやだがしかし。も、モリミーったら!す・・・素敵すぎ(^^♪。自分に嬉しい展開の妄... ...続きを見る
蒼のほとりで書に溺れ。
2008/12/01 22:54

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
空蝉さん、こんばんは(^^)。
何故に同じ本について書いているハズなのに、ココまで全く違った書評になるのか〜(;O;)。
ただ、モリミーの文章は愛があって面白すぎ、というところは共通認識ですよね♪
ちなみに、私のブログの皆様からのコメントで、重大かつ壮大(?)なミッションが展開しております。
是非、空蝉さんもご賛同を(笑)。
水無月・R
2008/12/01 23:03
ち、違いますかね?・・・違いますね(笑)水無月さんの書評を読むと己の書評が情けなくなります(T_T) う〜ん、でも水無月さんは萌えるのですね、あのノリに(笑) 私は萌えというよりはしょうもないバカ息子を見つめる親の気分です。ではそちらへ参ります=3
空蝉
2008/12/02 12:51

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