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zoom RSS 『Re-born はじまりの一歩』 アンソロジー(伊坂幸太郎他)

<<   作成日時 : 2009/02/27 12:40   >>

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何か一つのテーマにそって数人の著作をより集めたもの、アンソロジー。
本書は題名の通り、「はじまりの一歩」につながる物語。
本書の著者は瀬尾まいこ、豊島ミホ、中島京子、平山瑞穂、福田栄一、宮下奈都、そして伊坂幸太郎の短編集で構成されていて、そのどれもが爽やかに軽妙に、短編らしい軽いノリで楽しむことが出来る出来である。
なによりこの顔ぶれ。非常に美味しい、お得な一冊であるとオススメしたい。

「はじまり」があるということは当然、終わりがあるということだ。それは人生と同じ、生まれたからにはいつかは死ぬし、おもしろいことも楽しいこともどんな素晴らしい幸福もいつかは終わる。勿論その逆もしかり、嫌のことも辛いこともどんな酷い逆境もいつかは終わり、月並みな言い方だけれど「明けない夜はない」。
逆にいえば終わりがあって、始まりがある。終わりよければすべてよし、なんて言葉もあるけれどむしろ「一年の計は元旦にあり」。どんな未来が待ち受けているかわからない不安があっても、はじめの一歩が強く踏み出せれば、きっとうまくいく、少なくともそう信じて踏み出した「一歩」を残すことが出来るだろう。いつかはわからない、けれど切実に思い当たる、誰もが迎えるいつかの「はじまりの一歩」がこの作品群のなかにあるかもしれない。ないかもしれない。とりあえず楽しんで読んでみてはいかがだろうか。

その中でも最後を閉める伊坂氏の『残り全部バケーション』。

伊坂幸太郎の「残り全部バケーション」。
ヤバイ系の仕事から足を洗う条件として送った携帯スパムメールが届いた先は離婚で最期を迎える家族。なんとも可笑しく軽いノリで彼らはドライブと最後の晩餐へと向かう。登場する人物其々の視点で代わる代わる語られる軽妙で滑稽な展開はなんとも言えない面白さ。
取り合えず生きているこの時間の経過はオートマだ。
途中経過も結果も自分次第だけれど、「はじめ」はいつの間にか過ぎていたりするもの。
結果ばかりが重視されたり、途中経過にこそ意味があると言われてみたり、どこを重視するかは周りの評価次第だけれど、
はじめの一歩はどうあってもなかなか評価されないのはなぜだろう。
それはきっと時間はオートマだから。どう生きてもどう過ごしても時間だけは勝手にどんどん流れていくもの。
その流れに沿って自然に踏み込む「はじめの一歩」もいいんじゃないか。
逆に思い切って踏み込んだ「一歩」だって素敵だろうけれど。

いずれにしてもどう踏み込むか、それはやっぱり自分次第だ。
Re-born はじまりの一歩
実業之日本社
伊坂 幸太郎

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