■空蝉草紙■

アクセスカウンタ

zoom RSS 映画『アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち』

<<   作成日時 : 2010/07/07 13:04   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

先週末、「語りかける風景」展を後にした私は そのままBunkamuraで上映中の映画『アルゼンチンタンゴ』を観ることにした。
ひたすら美しかろう映画『ブライトスター』とどちらにしようか本当に迷ったのだが、やはりここは私らしく(笑)タンゴの方で。
http://starsands.com/tango/

タンゴ、というと陽気なイメージ、社交ダンスのイメージが強い人も多かろうが、アルゼンチンタンゴはけしてそんな生易しいものじゃない。魂の叫びが、そこにはある。

この作品は2006年、タンゴの聖地ブエノスアイレスでも最古のスタジオに、いわゆる「巨匠」とよばれるマエストロたちが集結した史上最高の再会、共演を描くドキュメンタリーだ。
その半生、いや3/4はタンゴに費やしてきたであろう巨匠たはみな老い、皺だらけで風貌もその辺の「おじいちゃん」と何ら変わらない。しかしひとたびタンゴを語らせれば目に光が宿る。

バンドネオンを伸縮させるあの力、聴いているこちらが息苦しくなるほど速いテンポの運指、心を抉られるような音、音、音!
その音に重なって行くバイオリン、ピアノ、歌・・・
誰も彼もがひたすら音を奏でることだけに集中し、いかに自分がアルゼンチンタンゴを愛しているか、狂おしいほどに叫んでいる。

一人一人、マエストロたちの語りがその演奏とともに順を追う。
彼らの人生には苦悩や裏切りもあれば、亡き人への思慕も祖国への愛もある、裏切られた悲しみも、共に過ごした喜びも、そうしたすべての時、彼らとともにあったのはやはりタンゴだったのだ。

タンゴはたった3分間のドラマだ。
その3分間に彼らの心が全て詰め込まれ、吐き出される。

「タンゴを聴いて心を振るわせない人は他のことをしてくれ」
そう言い放ったマエストロがいる。
「ここ(ブエノスアイレス)には老いて行くものと、若さを重ね続ける者がいる」と刻まれたカフェがある。

彼らは確かに老いた。
しかしなお感動させ続ける音を奏でるだけの若さがある。

この映画はドキュメンタリーであり、ひたすらマエストロたちの思い出話と経験と、タンゴの音楽、収録場面で構成されている。
だから、きっと音楽に興味が無い人、退屈する人もいるかもしれない。
そんな人には彼と同じく、云っておきたい。
この映画を見て心を震わせないひとは、他の映画を見てくれ、と。画像

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
映画『アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち』 ■空蝉草紙■/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる