■空蝉草紙■

アクセスカウンタ

zoom RSS 『金持ち君と貧乏君』by 秀良子

<<   作成日時 : 2012/02/28 14:39   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

今やBL(ボーイズラブ)が堂々と書店でスペースを取っている。しかもかなり過激な内容で。
BL好きの腐女子としては嬉しいことこの上ないのだが、大衆化&一般化するということはその分幅広く容易く刊行され行き渡るということでもある。当然厳選された物だけではなく駄作も内容の無い物もでてくる。
ジャンルがジャンルだけにこうした物はともすれば過激なエロ本になりさがりさえする。

だからこそ、こうした純情な、切ない、美しい、愛おしい物語が必要なのだと切に思う。

物語は親友同士だった祖父たちの孫2人の、不器用な恋物語。
そしてその祖父たちの「小さな恋の物語」が静かに、とても静かに彼らの後ろでもう一度時を刻む・・・

かたや学園理事長の孫<金持ち君>。とり巻き付きで女王様的な彼とは対照的に、その祖父が理事長の親友だったという理由で同じ私立高校に通うことになった超<貧乏君>がもう一人の主人公。
いけず?な貧乏君に校内商売を注意したりつっかかったりしているうちに・・・
いつの間にか彼を好きになってしまった金持ち君だが、なかなか気持ちを伝えられず反発してしまう。
とまあこれはどこにでもありがちな少女漫画的展開。

そこに金持ち君の祖父(理事長)のかつての淡い恋心が入り込んでくる。
理事長は彼の祖父=若き頃、戦時中生死をともにし淡い恋心を封じ込めた親友=の面影を強く残した孫の貧乏君に
かつての想いを馳せ<愛人>のバイト?をお願いする。
理事長が自分の中に祖父を観ていることを、その想いを知った上で優しく接する貧乏君。
彼の立ち居振る舞いに過去をフラッシュバックしつつ、彼ら孫達の淡い恋心を温かく見守る理事長のいじらしさ、切なさ、悲しさが愛おしくてたまらない。
恋愛に年齢は関係ないというけれど、本当にそうだったなら、年老いてなお<彼>を彼の孫の中に探してしまう、求めてしまう理事長の心はどれほどかと。そう思うとはらはらと泣けてきてしまう。
そしてそういう過去に立ち戻る時だけ、よぼよぼの理事長が若き日の姿で描かれるその技法も見事。

号泣するという勢いのある展開ではないし、劇的な話でも、ましてや少女漫画のような恋愛要素が満載、というわけでもない。恋愛成就というかたちのラストをしっかり描いているわけでもない、と思う。
けれどコレで十分ではないだろうか。 そう思う。



金持ち君と貧乏君 (IDコミックス gateauコミックス)
一迅社
2012-02-15
秀 良子

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 金持ち君と貧乏君 (IDコミックス gateauコミックス) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


画像

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
『金持ち君と貧乏君』by 秀良子 ■空蝉草紙■/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる