『阪急電車』 by 有川浩

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『図書館戦争』シリーズが完結したと思ったら今度はベタなラブラブものっすかっ!?
と叫びたくなるくらいベタなストーリーと登場人物たちが沢山登場する本書。しかし不思議と使いまわされたような感はなくどれもこれも面白い。なにしろこんなに速く読み終えちゃってもったいない!と思ったほどだ。
もともと私は読むのは早い方だが、それにしても(それこそ特急で)読んでしまった・・・それは話が面白く描かれているものが解りやすく読みやすい。加えて「どうせ最後はこうなるんでしょ?」と途中から予想がついてしまい、その予想を裏切ら無いラストにもかかわらず、期待も同時に裏切らない。
いや、期待以上の盛り上がりと胸躍る思いをさせてくれる。心が若返る、というのはこういうことを言うのだろう(ババ臭いなぁ;;)
私は(本書に限らず有川氏の作品全体にいえることではあるが)有川氏は演歌の人では無いかと思う(笑)
 ベタば話題、ありがちな展開、予想の付くお約束の結末。
拳を利かせたガッツのある主人公とその喜怒哀楽。
勿論、演歌の歌詞のように暗い話や恨みや苦痛を歌ったものが多いわけではなく、どちらかというと殆どハッピーエンドだ。私が言いたいのはむしろ演歌のメロディ。
お約束の演歌長のメロディーは半分聴けば残りはうたえそうなフレーズばかり、どこかで聞いたことのあるような旋律と綺麗にまとまるエンディング。

しかし結末が解っていてもその中に乗っているメロディーや歌い手、場面や主人公が違えば、私たち聴者・読者はそこで大いに楽しむことが出来る。
そう、ちょうど電車のように。

電車は毎日おなじ線路の上を、同じ始発を出発し、必ず同じ「終電」にたどり着く。同じ駅に同じ線路。
なのに乗っている人々はまず一致はしない。
終電までの乗降、事故、病気・・・車内で繰り広げられるドラマは毎回異なる。本書も一駅一駅誰かが乗ってくるたびに誰かが出会い、十人十色にベタなハッピーエンドを繰り広げる。
駅と駅を線路が繋ぐ。
他人と他人とが同じ車両の中で出会い、人と人とが繋がっていく。
私たちはその魅力的なメインキャラたちが繰り広げるドラマを存分に楽しめる。
どれも面白おかしく、時にグッと来たり身につまされる思いのする溢れんばかりの物語だ。
これで元気が出る人はいても悲しくなる人はまずおるまい(笑)

とりあえず私は本やさんでは無いのでこうして書評を書いたり人に勧めたりして本書を伝えたい。
駅から駅へ、人から人へ・・・本書が滞りなく次の停車駅まで進んで行くことを願いつつ。

阪急電車

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この記事へのコメント

2008年02月15日 22:44
空蝉さん、こんばんは(^^)。
いやいや、ホントに有川さんは「萌えの神」だ~!
そして、空蝉さんの「演歌の人」も、非常に納得ですね。この流れならきっとこうなる、と思いつつ実際そうなるんだけど、その過程が素敵過ぎ。期待を裏切らないどころか上回るという。
そんな有川さんを私はあがめ奉っております(笑)。
2008年02月16日 01:38
そう!萌え~の神様降臨♪そして期待以上の面白さをいつも用意してくれる神様に感謝感激~。図書館戦争の番外編&アニメが楽しみですね。

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  • 『阪急電車』/有川浩 ◎

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