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zoom RSS 『東京DOLL』 by 石田衣良

<<   作成日時 : 2005/09/24 16:53   >>

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天才GAME製作者GM(相良)が次回作のモデルとして雇ったヨリは本当に愛する人の「悪い未来」を予知してしまう特殊な、一風変わった少女だ。
東京で偶然的に出会ったこの少女に次第に惹かれて行くGM。弱さをさらけ出せる、自分から愛することが出来る相手にめぐり合った。
しかしGMには婚約者がいる、ヨリにも彼氏?がいる。GAME製作チームは大手の圧力に崩れ始め、GMの周囲がだんだん、壊れていく。ヨリも、婚約者も、仲間も去っていく予兆がする。

石田作品は今まで全て読んできたが、「アキハバラ@DEEP」に比べて勢いが無い。もちろんこれはジャンルが違う恋愛モノのカテゴリーに入るのだから勝手が違って当然かもしれないが、ゲーム業界やら株やら・・・そういったものが単純化しすぎている感じがした。
だから読ませどころはヨリとGMの出会いと二人の間の深まり、そしてヨリの東京DOLL=人形としての成長・・・といったところか。 『人形』というマイナスイメージを持つ言葉に全く逆のプラスイメージ、人を喜ばせ世間に愛されるという存在意義を付したのは面白い。
私を人形にして。 ヨリはGAMEの妖精モデル=人形として世界に羽ばたくことを選択する。背中のタトゥーの羽根を羽ばたかせて。
とまあ、そんなふうに見ると捨てたモンじゃない。
けれどやはり、IWGPに比べると落ちる。石田作品に大切な切なさが少ない。それが残念。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして。検索エンジンからお邪魔しました。『東京DOLL』私も読みました。

恋愛モノということで、どうかなと思いましたが、ヨリとMGの恋愛以外の点で、MGと会社の人間の人間関係のほうに面白みを感じました。ヨリの予知をいかにして会社の人間に伝えるか、その葛藤の様子に意外に引き込まれました。株、ゲーム業界を単純化していた点が残念でしたが。

ヨリの人形への成長過程は面白いですね。自ら人形となることを選び、先見の注目を集める存在へと向かう姿。ただ、残念なのは、ヨリがモデルになるにつれ最初あった魅力が失われていくわけですが(「ヨリは変わってしまった」by元カレ)、何がどうして変わったのかがイマイチつかめませんでした。

http://blog.livedoor.jp/wataradi/
まつ
2005/09/29 20:07
はじめまして、コメントくださり有難うございました。
私はIWGPから入って一応石田作品は全て読んできているのですが、この『東京DOLL』はちょっと詰めが甘いかなと思いました。普通「人形」という言葉がマイナスイメージ、「○○の人形」という操り人形みたいなイメージがあるのに対して、ヨリがプラスのイメージで積極的に受け入れている、こういう発想は面白いし好きですが、まつさんのおっしゃるとおり、ヨリの魅力が薄れていくのがちょっと…。誰か特定の人ここで言うMGに恋をするとただの女になってしまうという設定を石田氏が考えているとしたらそれも残念。しかも別れて後、ヨリの魅力が回復したのかどうかも怪しい。ちょっとすっきりしない感じがしますね。
空蝉
2005/09/30 12:35

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