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zoom RSS 永遠に眠る〜No4

<<   作成日時 : 2006/04/02 18:36   >>

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そんな母でも、やはり人並みに
「歳はとりたくないわねぇ」とつぶやく機会がここ数年増えた。
殊に雨の日や風邪の強い日、寒い日などは決まって腰やら足やらが痛いと言い出す。
スーパーの買い物に付き合う時、以前は買い物カゴを片手に店内を回ったものだが、今は決まって手押しカートを使う。たとえカゴの中に入れる商品がお菓子一つであっても、だ。
要するに重い荷物かどうかというより、寄りかかっていないといられないほどに歩くこと自体が既にツライのだ。

人並み以上に早く親の老いを経験してしまう私は未だにその辺がうまく立ち回れない。
たった5分歩くのもツライという足腰や、100メートル先の店によるのさえ車で行く母の気持ちが40近くの年齢差がある私にはなかなか理解できず、苛立ってしまう。
短気で気配りが出来なくて俺様主義な私という娘を持って、気の毒なことと思うけれど、願わくばもう少し早く産んでくれれば良かったのに、と(真に勝手ながら)しばしば思う。

そんな身体的悪状況にある母だから歳をとるのが嫌なのは当たり前なのだけれど、健康体でまだ若い私も実は嫌であったりする。
私の場合、嫌というよりは恐い、焦り、緊迫感、だ。
歳をとること自体が嫌なのでも恐いのでもない。
何も達成できずにその歳を迎えてしまうのが恐い、そしてその歳が迫ってくることに焦りを感じて日々生きている、それが私の「歳」に対する恐怖だ。

詳しいことはまた後で紹介するとして・・・簡単に言うと、
私がまだ10歳で、将来はピアニストになりたいとおもっているとする。
ある日新聞やTVで15歳の天才ピアニストが報道される。
例えばジュニアで全国ピアノコンクールで優勝したとか、CDを出してバカ売れしているとか。
才能がある人は違うわね、私たちなんか手が届かないね、そうやって賞賛する周りの声に私は心の中でこっそりこう思うのだ。

「私はまだ10歳。あの子の歳までまだ5年ある。」

別に5年の間に何が出来るという展望があるわけでも自信があるわけでもない。
それでもそう思うことでその執行猶予期間中は許されているのだ。
許される、何に?・・・多分、それまでも何者にも成れなかった過去の自分に。

今度もどうせまた、5年たったところでピアニストにも何にも成れないんでしょ?
一週間前は18歳のフィギュアスケートのメダリストを見て似たようなこと言ってなかった?

私が生きているこの世界には私が何をしようと全くお構い無しに成功していく人々がいる。
私がTVの前で笑い転げている時も、友達と都内に遊びに行っているときもゲームをしている時も、ご飯を食べている時もトイレに行っている時ですら、彼ら成功者の世界に休みはなく永遠に眠らないのである。

そして私は永遠に眠り続ける。

王子様のキスで目覚める、なんてのはもってのほか!な私だから、自分で起きるしかない。
それでも現状に甘えた私は、居心地のいい夢の中から起きずにいる。
どうしてこんなひねくれた眠り姫が生まれたものか、これから書いていく中で少しでも自問自答できればいいと思う。

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