■空蝉草紙■

アクセスカウンタ

zoom RSS 『押入れのちよ』 by 荻原 浩

<<   作成日時 : 2006/07/15 06:26   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

ホラーを読むのは久しぶりだ。しかも短編集とは。
例によって『ダ・ヴィンチ』の書評を読んで買ってみたのだが、やはりこの方法は役に立つ。
これは 都市伝説と俗に言うようなホラーや、『コックリさん』や『学校の怪談』並みのエンタメ系ホラーもあれば、思わずゾッとする、ひやりとする恐さのあるものまで幅広い。

私が一番ゾクリとしたのは一話目『お母様のロシアスープ』だ。
途中、後半からは、多分この「二人の姉妹」はコウなんだろうな・・・と気がついたが
それでも最後の一行でゾクリとし、このくそ暑い汗だくの中冷や汗が流れた。

最後の一行といえば、この本の収録作品はすべて最後の一行に掛かってくる。
ホラーとミステリーは良く同じカテゴリーに入れられがちだが、この本もご多分に漏れず。
全部が全部ではないがホラー作品には「実はコウだった」というように、怪奇現象なり幽霊なりの原因やシカケが種明かしされる。だからミステリーと同項目にされがちなのだろう。
そのカテゴライズについてとやかく言うほど専門的な知識もこだわりも私にはないが、
この本に関してはそういうこと関係無しにミステリーとホラーが混在している。仲良くね。
乙一のゾクリとするミステリ&ホラーと今市子のコメディ&ホラーをたして2で割った感じだ。

どの作品も続きが気になり一気に読み薦めてしまう吸引力と面白さはあるが、
私の気に入りは『押入れのちよ』と『コール』だ。どちらも恐い分類ではなくむしろ微笑ましい、ホロリと来る系統だが、たまにはこんなストーリーを心地よく読むのもいいなと素直に思う。

他、多くが日常の闇、所謂現代人の心の闇、落とし穴的な・・・現実世界に隣接したストーリーが多く、つまるところ人間ほど恐いものはないというお決まりのテーマな気もするが。
ただ長ったらしくホラーをダラダラ読むより、こんな短編集でワクワクしながら読めることに充足感と幸福を思った一日だった。



押入れのちよ画像
押入れのちよ

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
『押入れのちよ』 by 荻原 浩 ■空蝉草紙■/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる