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zoom RSS 『東京バンドワゴン シー・ラブズ・ユー』 by 小路幸也

<<   作成日時 : 2009/02/04 13:03   >>

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クリスマスから正月をまたぎ、せわしく動く世の中だがさらに輪をかけて賑やかに沸き立つのは堀田家構える東京の老舗古書店・「東京バンドワゴン」。
今回はその古書店に併設するカフェの名とその由来、そして苦い過去が明らかになる。その反面、結婚・出産というめでたきメンバー増加もありまさに盆と正月が一緒に来た(ちょっと違う?)大賑わいだ。

訳ありげな苦学生から買い取った古書がすっぽり「くり抜かれて」いたり、突然赤ちゃんが置き去りにされていたり・・・と、相変わらず突拍子もない事件が舞い込平成版サザエさんだが、前作と同じく、いやそれ以上に泣かせてくれるLOVE満載のSTORYであることは保障する。

今でこそ順風?に和気藹々と暮らす堀田家だが私たち読者にはまだ知らない過去がかなりありそうだ。
今回、その堀田家にまつわるくらい過去・・・堀田家崩壊の危機すら迎えた母の死をはじめ、「家族の死」大切な人の死という影が下敷きにあるようにおもう。しかしだからこそ、今の堀田家があるのかもしれない。
堀田家の太陽のようだった母の死、バラバラになって崩壊していく家族とその危機を救ったカフェの登場。
死んだと聞かされていた、勘吉の妹の登場。そしてその過去と和解。
姉を殺した犯人への報復を誓う男に、それを懸命に止める堀田家。
その他諸々・・・

どこを切っても善人しか現れない、悪人と思っていた存在すらもそれ相当の事情を抱えていたという事実を用意しているこのストーリーはどこかご都合主義で、うがった見方をすれば現実的ではないのかもしれない。
けれど、それでも純粋にドキドキし、ハラハラし、このひねくれた現代っ子?の私の顔にニコニコと笑みがこぼれだしてしまうのはなぜだろう?
きっと彼らのような大所帯(四代同居!!サザエさんどころじゃない!)がこれほど温かく和気藹々と暮らしている空間なんて、今の世の中なかなかない。だからこそないものねだり。憧れ。羨望。いろいろな目を向けて彼らを見つめ同時に見守ってしまう私たちがいる。そしてそれは彼らの中に時折懐かしい、大切にしていたいモノを思い出すからだ。
表紙をよおっくみて欲しい。拍子の前側の、ど真ん中。

   「 home sweet home 」

優しい家。 美しき我が家。 柔らかなホーム。 帰る場所。

すべてがこの一言に尽きるのではないだろうか。



シー・ラブズ・ユー―東京バンドワゴン
集英社
小路 幸也

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小路幸也「東京バンドワゴン」
小路幸也著 「東京バンドワゴン」を読む。 このフレーズにシビれた。  LOVEをさぁ。一生に一度で、最初で最後で構わないからねぇ。君の青への、実の息子へのLOVEを見せてもらおうとおもってねぇ。 ...続きを見る
ご本といえばblog
2010/02/26 19:01

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