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zoom RSS 『娚の一生』 by 西炯子

<<   作成日時 : 2010/01/05 12:23   >>

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婚活がもてはやされる昨今だが、それでも恋愛下手な女の子や仕事が好きでそっちのけのキャリアウーマン、結婚に臆病になっている淑女は数多い。
多分私もそのどれかの一人。 
だからこれを全て満たしている困ったさん・つぐみはもしかしたら、様々な場面・意味で
「リミット」を迎えつつある女性たちを代弁しているかもしれない。

東京で大手電機メーカーに勤める30代半ば一人暮らしの女・つぐみは、仕事からの解放を求めてど田舎にある祖母の家で長期休暇を決め込んでいた。祖母の他界でそのままの家を継ぐことを決意、田舎暮らしでの在宅勤務に切り替えたつぐみだが、次の日目覚めると・・・
家の離れにはかつての師である祖母を愛し続けたというクールビューティー?な50代男性・海江田が住みつき、奇妙で微妙な共同生活が始まった。

と、そんな感じでこのつぐみと海江田の微妙な関係が一つ屋根の下で描かれていく。

ストーリー自体は何か大きな事件があるわけでも謎や暗いものがあるわけでもない。
なのに二人にはたまらない、読者をひきつけてやまない魅力がある。
西先生の絵が柔らかで繊細に美しいため水彩画のような優しさを感じてしまう二人だが、その表情にそぐわず?つぐみは可愛げのないほど一人だちしたしっかり者だ。いわゆる頼れるひと(男)を必要とせず、その上過去の傷から恋愛&結婚に極端なほど臆病。いわゆる恋愛下手のアラサーだ。これを解きほぐすのは至難の業に思われる。

前巻で海江田がつぐみに恋愛感情を告白したところで終わっていたが、二人は30と50といういい大人。静かでクールな関係が続くかと思いきやこの2巻ではなんともいじらしいほどのアタックを海江田が見せてくれる。

メガネ男子などもてはやしているのはもう古い!今こそ壮年男子、熟男熟女の不器用でいじらしくももどかしい恋愛をじっくり味わってみてはいかがだろうか。

そして恋愛モノとしてだけでなく「一人=独り」であることに慣れてしまった大人な人に是非読んで欲しい。
二人でいること、それは一人では背負いきれない痛みや悲しさを半分に分かつ人がいるということ。それを怖がっているつぐみとそれをひたすら待つと言い切る海江田の懸命さが哀しくも優しく心に響くこと受けあいだ。
なんにしてもようやく「二人」という幸せの入り口に立った第二巻。次巻が非常に楽しみだ。

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小学館
西 炯子

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『娚の一生(おとこのいっしょう)』  最終巻 by 西炯子
前回ブログで第一巻を取り上げて、第二巻をUPし忘れた・・・と思ってたらもう最終巻3巻が出ちゃった!と、一人後智ている。 月日が過ぎるのはあっという間で、その間に私も20代から30代に、つぐみと同じ世代になっている。(笑) ...続きを見る
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2010/04/07 14:34

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