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zoom RSS 映画『ゴールデンスランバー』 by 原作:伊坂幸太郎

<<   作成日時 : 2010/03/11 12:35   >>

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画像じつは伊坂氏の原作『ゴールデンスランバー』をすでに読んでいるので、期待を裏切るのではないか・・・という心配をしつつ観にいった。
が、そんな予想を完全に払拭して余りある出来栄え。「大変よく出来ました」と花丸をつけたい(この意味は観たヒトにはわかるはず)

2年前アイドルを助けたことでちょっとした有名人になった仙台市の宅配運送者・青柳は、久しぶりに大学の級友から釣りの誘いを受けた。首相の凱旋パレードのすぐ裏に車をつけた友人はオズワルドにされる、「逃げろ」と懸命に忠告するが青柳には何のことか解らない。突然の爆発音とともに警察から逃げるように車を降りた直後、今度は友人が車ごと爆発、追っ手の警官は迷いなく射撃してくる、突然の混乱と恐怖の中、青柳は友人や知り合いをツテにひたすら仙台市内を逃げ回ることに。
日本では考えられないほど異常な追撃・射撃を受け、ひたすら「信じる」ことだけを武器に逃げ続けるが、そんな彼をあざ笑うかのように覚えのない青柳そっくりの「証拠VTR」が報道される。
もと彼女と大学時代の友人と、後輩。平凡で楽しいサークル仲間だった彼ら4人に次々と警官の監視がしかれ巻き込まれていくが、それでも彼らは青柳を信じている。ゴールデンスランバー♪というビートルズの思い出の曲とともに彼らの青春が回想され、数々の思い出が彼らを繋ぎ合わせていく・・・

完全包囲網と報道がしかれ、戦う武器も帰る道もを失った今、それでも彼は必死に逃げる、生きる。
彼の生きる世界全てが彼の敵となった今、それでも彼が出会った人々・・・中には自称「裏家業に詳しい」親父や恐ろしくも飄々とした殺人鬼、同じ宅配業者の先輩や通りすがりの警官などなど、彼らは青柳を助け、青柳はそれを信じ続けた。タダ一つ「信じること」を武器に青柳は釈明できるのだろうか?


とまあ、あらすじはこの辺にして。
原作を損なうことなく物語は忠実にそしてより一層迫力を増して出来上がっている。
文章では表しきれない「ゴールデンスランバー」のまどろむようなメロディーと、迫力と鬼気迫る追跡劇と、ところどころにひねりを効かせた伊坂節の掛け合いと・・・なによりそんじょそこらの感動メロドラマなんかよりよっぽど泣けるシーンが終盤、満載なのだ。
特に伊藤四郎演じる青柳の父親の熱弁が、本当に熱い!
青柳(息子)を犯人として押し寄せる報道陣に啖呵をきり、カメラを通して「ちょちょっと逃げろ」と言い放つあのシーン。
世界中が彼を追撃しようと、誰もが敵に廻ろうと、人一人がともに過ごした時間は奪えず、一度出来た関係は一生モノなのだ・・・と、思わず涙ぐんでしまう。

感動する映画というカテゴリーには入らないかもしれない、恋愛モノ、社会派ドラマ、青春モノ、どれにも当てはまらない映画だが、決して中途半端な映画ではない。
最後の最後、青柳の両親の元に届いた一通の手紙に入っていたもの。
小憎らしいほどの演出とより一層の感動に、感極まるとはこのこと!と思う。
ヒトは美しいもの、素晴らしいこと、悲しいことに涙を流す生き物だが、ヨッシャ〜!と思う、心を思い切りつかまれたときにもやはり涙が出るものなのだ。

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