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zoom RSS 『PRIDE』〜池袋ウエストゲートパーク]by石田衣良

<<   作成日時 : 2010/12/25 11:52   >>

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ロングラン&ヒットシリーズ池袋ウエストゲートパーク(以下IWGP)もとうとう10年。10冊目(本編)。

石田氏にとってライフワークとも相棒ともいえるであろうこの作品、著者自身インタビューで語っているように「一区切り」ついたらしい。
思えばこの作品が世に出た頃はまだ池袋は(都民にとって)マイナーな田舎臭い街だったろう。
今や大手家電量販店が参入したことで急成長しつつあるこの街。ここに参入して来た企業も、行き交う人間も、犯罪の種類もだいぶその様相が変わって来た。
当然、池袋に生きる人々の抱えるトラブル、悩み、挫折の種類もより複雑に、より高度に、より小難しいものへと変貌し、トラブルシューター真島誠(マコト)に助けを求める人々も十人十色。
思えば巻を重ねるごとに知っているようで知らない、遠いようで実は身近な物語を見てきた気がする。

ただ、今回はそういったハイスペックなトラブルは殆どない。
むしろ池袋にはまだこんな身近な、昔からある、誰にでも起こりうるちっぽけで重いトラブルが普通に転がっているんだと、あたため直すような物語で構成されている。
あんまり小さくてくだらなくて、気にも留めてもらえないマイナーなトラブル。それは世間に取ってはちっぽけでも当人にとっては一大事で、そんな彼らはマコトを最後の頼みにしているのだ。
そんなトラブルの中、あいかわらず池袋の悪ガキ集団Gボーイズのキング(タカシ)はかっこよくいい所をクールにさらっていくし、マコトは様々なトラブルに首を突っ込んでは持ち前の推察力をフル稼働させて解決して行く。

そしてそうした誰にもわかる物語から、石田氏は全身全霊で「諦めるな!」と呼びかけている。

石田氏の作品にはよく「優しい」物語が多いといわれる。「癒し」ではない、「優しい」だ。
今までいくつもの物語をIWGPシリーズに見て来たが、最終的にマコトの周りは強く元気になって行く。
そう、IWGPは慰めでも癒しでもない、次へすすめの応援歌なのだ。

どんな苦境に立っても負けずに諦めずに生き続ければ、いつか必ず「自分のステージ」がやってくる。
そんなメッセージを誠の言葉に乗せて、著者は読者に呼びかけ続ける。精一杯のエールだ。
応援を受けたわたしとしては、それに応えずにはいられない。
今はまだ何も出来ないかもしれないし、立ち止まることしか出来ないかもしれない。
けれどいつか自分のステージがやって来た時、いつでもスタート出来るようにしっかり前を見据えて待ち構えていよう。マコトとIWGPの住人のように。




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