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zoom RSS 『香り〜かぐわしき名宝展』東京藝術大学大学美術館〜5/29迄

<<   作成日時 : 2011/05/27 09:34   >>

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先週末、上野の「香り」展に行って参りました=3本当は「ブッダ展」もハシゴするつもりでしたが今回はこれだけで。あとはアメ横散策&そこで純喫茶なるものを堪能♪いや〜レトロでした〜。

まず今回は日本画に特化した中での「香り」です。香木に始まり遊び道具や絵画へ取り込まれてきた「香り」の文化/歴史はどのようにこの日本に入り、培われてきたのか?それがテーマです。

<序>香りの源
まず様々な種類の香木の展示で本物の香木や寄贈品など。
香木は「沈水香」と「栴檀公」に分かれます。本物の香木に触れる機会はあまり無いので面白かったです。
               
香りはまず仏教から日本に入り、王朝貴族の中で流行しました。仏=蓮のイメージですが、香を焚くというのは仏様への供養です。焼香供養とともに、檀像(香木を用いた仏像:写真参考)の制作を通して仏教の中では信仰心を高める一つの効果でもあったのでしょう。
時代下って平安期にもなると「末法思想」のせいでしょうか、仏教が盛んになる=香りの文化も貴族に浸透しやすかったのでしょう。
源氏物語「眞木柱」では 髭黒大将の妻が嫉妬のあまり香炉の灰を浴びせるという名シーン?ありました。(笑)
いやはや、いつの時代も男はしょうもない(ごめんなさい)

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(2)香道と香りの道具
世界的にも日本ほど香りに特化した文化=香道を持つ民族は珍しいそうです。その香道は室町時代に成立し、香りやその構成を当てる組香が盛んに行われ、装飾的な遊び道具も多々作成されました。
なんといってもメインは「源氏香』!
写真は別物ですが、こんな感じでお香の組み合わせ毎に源氏物語に登場する姫たちの名前などが付され、その札毎に絵が添えられていました。何とも風流〜♪
面白かったのは 十炷香(じゅっちゅうこう)。
競馬香などやお相撲さん(今よりスリム!)をイメージした盤物と呼ばれる遊び道具も出ています。
金と漆黒の漆のコントラストか美しい蒔絵で飾られた香棚や入れ物、枕などは何とも華やかで、当時いかに「香り」が身近で大切にされていたかが分かります。
そうそう、志野流の香席も再現されていました!(茶室のよう)

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蒔絵はこんな感じです。どれもきらびやか〜

仏教という宗教的効果、信仰心を高めるためのものから
もっと身近で楽しめる遊戯的な物、良く言えば華やかな、悪く?いえば俗っぽいもの、享楽的なものへも浸透していった時代なのですね。

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<3>香りの日本文化2 武家から庶民へ
王朝時代が薫りを混ぜ合わせた組香で遊ぶ、装飾的な棚や箱が流行するなど人工的かつ二次的なものであったのにたいし
武家の時代になると天然の香木をダイレクトに使用するようになります。刹那的で独占的な風潮は武士の気風そのものですね。

<4>絵画の香り
今回の展示のメインテーマでもある、「香りは見ることが出来るか?」という絵画に描かれた香りを紹介しています。
鈴木春信や喜多川歌麿といった錦絵は勿論ですが、なかでも面白かったのは鏑木清方と上村松園お二方が並び展示されていること。
う〜ん、どうしても鏑木に軍配があがります。
昨年は上村フィーバーでしたが、やはり私は鏑木の絵が一番好きですね。本当に繊細で無駄がいっさい無く、清楚で美しい。
そして速水御舟の夜の梅、(これはチケットの絵でもあります)これもほうっとため息がでるほどです。
どの絵も香りそのものを描くのではなく、「ああ、香っているんだな」と察することが出来る絵でした。
香りは「聞く」と表しますが、香りを「見る」、つまり察するというのも素晴らしいききかたではないでしょうか?


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